「AIO対策をやった方がいいと言われたが、何をするのか分からない」。この数か月で一番増えた相談です。しかも調べると、AIO・LLMO・GEO・AEOと呼び方まで割れている。
先に整理します。呼び方は4つありますが、やることはほぼ同じです。ChatGPTやGeminiに質問した人の回答の中に、自社の情報を引用させる。それだけです。用語の違いで悩む必要はありません。
この記事では、AIOとは何か、SEOとどう違うのか、何をするのかを整理します。そのうえで、多くの記事が書いていないところ——やった結果、効いているのかを自分で測る方法を、そのまま使える記録表つきで公開します。
費用の話も正直に書きます。この分野は相場が月5万円から100万円まで乱立していて、判断材料になっていません。弊社がどう考えているかも最後に書きます。
AIO対策とは何か。3行で
AIO(AI Optimization)とは、ChatGPT・Gemini・Perplexityなどが回答を作るとき、その引用元として自社を選ばせるための取り組みです。
3行にするとこうなります。
1. 検索する人が、検索エンジンではなくAIに聞くようになってきた
2. AIは自分の言葉で答えるので、その中に自社が出てこないと存在しないのと同じになる
3. だから「AIが引用しやすい形」で情報を置いておく。それがAIO対策
順位を1つ上げる話ではありません。AIの回答文の中に、自社の名前か情報が入るかどうかの話です。ここがSEOと発想が違うところです。
AIO・LLMO・GEO・AEO。呼び方の違いを1枚に
調べていると必ずぶつかる4つの用語です。厳密には出自が違いますが、中小企業が実際にやることは、ほぼ重なります。

| 用語 | 読み方・正式名 | 指しているもの | 誰が使う言い方か |
|---|---|---|---|
| AIO | エーアイオー/AI Optimization | AI検索への最適化の総称。一番広い | 日本の制作会社・広告会社で最も普及 |
| LLMO | エルエルエムオー/Large Language Model Optimization | ChatGPTなど言語モデルが、どう認識しどう答えるかを踏まえた最適化 | 日本で近年増えている言い方 |
| GEO | ジオ/Generative Engine Optimization | 生成AI検索での引用最適化。学術論文が出自 | 海外ではこちらが主流 |
| AEO | エーイーオー/Answer Engine Optimization | 質問に対する「答え」として選ばれるための最適化。AIO以前からある概念 | 音声検索・強調スニペット文脈で先行 |
提案を受けるときの実務的な話をします。用語が違うから中身が違う、ということはほとんどありません。「うちはLLMO対策です」と言われても「AIO対策です」と言われても、聞くべきことは同じです。何をするのか、いくらか、効果をどう測るのか。この3つだけ確認してください。
この記事では以降、一番広く使われているAIOで統一します。
なぜ今、話題になっているのか
理由は1つで、検索されても、サイトに来なくなってきたからです。
これまでは、検索結果に自社が出る、クリックされる、サイトに来る、という流れでした。いまはAIが回答文を作って答えてしまうので、読んだ人が満足してクリックしないことが増えています。いわゆるゼロクリックです。
そして検索する側だけでなく、Google自身が変わりました。検索結果の上にAIの要約が出るAI Overviewsに加えて、対話しながら検索を進めるAIモードが日本語でも使えるようになっています。Googleで検索しても、AIの回答をまず読む形が標準になりつつあるということです。
調査会社ガートナーは、2026年までに従来の検索エンジン経由のトラフィックが25%減少すると予測しています(同社発表・二次情報)。数字の当否はともかく、方向としてはすでに現場で起きているというのが弊社の実感です。実際、「ChatGPTで御社を見つけました」という問い合わせが弊社にも届くようになりました。
ここで中小企業にとって有利な点が1つあります。AIは具体的で細かい質問に答えるのが得意だということです。「大阪で放課後等デイの書類を減らせる開発会社は」のような質問には、大手より、その分野を実際にやっている小さい会社の情報が引用されやすい。SEOで大手に勝てなかった領域が、AIOでは戦える可能性があります。
実際に引用されているのはどこか
日本語での引用元を調べたランキング(Ahrefsのブランドレーダー・2026年4月時点)を見ると、傾向がはっきり出ています。
| 順位 | ドメイン | 引用件数の目安 |
|---|---|---|
| 1 | YouTube | 約331万件 |
| 2 | Wikipedia | 約97万件 |
| 3 | google.com | 約90万件 |
| 4 | 約78万件 | |
| 5 | note.com | 約38万件 |
この並びから読み取れることが2つあります。1つは、発信元がはっきりしている場所が強いということ。AIは「誰が言ったか」を重視します。もう1つは、YouTubeが突出している理由で、字幕という形でAIが読めるテキストが大量にあるからだと見られています。
中小企業への示唆は単純です。自社サイトだけで戦わなくていい。YouTubeやnoteのように「引用されやすい場所」にも同じ内容を置いておくと、拾われる確率が上がります。弊社がYouTubeとコラムで同じテーマを扱っているのは、この理由もあります。
AIごとに、見ている場所が違う
もう1つ知っておくと得なことがあります。AIによって、どこから情報を取ってくるかが違います。
| AI | 検索の土台 | 引用の傾向 |
|---|---|---|
| ChatGPT | Bing | ドメインの知名度・世の中での言及量を重んじる傾向 |
| Gemini | Google検索 | Google検索の評価と連動しやすい |
| Perplexity | 自社の巡回+外部検索 | 1回の回答での引用数が多い。専門的なサイトや更新の新しさを重んじる傾向 |
実務上いちばん効くのは1行目です。ChatGPTはBingの情報を土台にしています。つまりGoogleにだけ登録していて、Bingに登録していないと、ChatGPTから見えていない可能性があります。Bing Webmaster ToolsはSearch Consoleから設定を取り込めるので、登録は10分程度です。
これは表の細かい違いを覚える話ではありません。4つのAIで結果が違うのは当たり前なので、1つだけ見て判断しない。後述する測り方で4つとも見るのは、このためです。
SEOはもう要らないのか。積み上げは無駄にならない
よく聞かれます。答えははっきりしていて、SEOをやめる話ではありません。
| SEO | AIO | |
|---|---|---|
| 目的 | 検索結果で上位に出す | AIの回答文に引用させる |
| 成果の見え方 | 順位・表示回数・クリック | 回答に出たかどうか。順位という概念が薄い |
| 測る道具 | Search Console・アクセス解析 | GA4の「AI Assistant」チャネル(流入のみ)+手動での引用チェック(後述) |
| 効き始める時期 | 3〜6か月 | 数週間で変化が見えることもある |
| 土台 | 中身のある情報・分かりやすい構造・信頼できる発信元であること。ここは共通 | |
最後の行が重要です。AIが引用するのは、まずWeb上に情報として存在しているページです。検索でまったく見つからないサイトが、AIにだけ拾われることは基本的にありません。SEOで積み上げてきたものは土台としてそのまま効きます。
だから正しい言い方はこうです。SEOからAIOに乗り換えるのではなく、SEOの上にAIOを足す。
何をするのか。大きく4つ
細かい実装は会社ごとに変わるので、ここではやることの輪郭だけ示します。先に言っておくと、一番効くのは4つ目です。

01 記事の書き方を変える
AIは、質問に対する答えがはっきり書いてある文章を引用します。逆に、結論が最後まで出てこない文章や、「〜が重要です」で終わる一般論は引用されません。
具体的には、見出しを質問の形に近づける、結論を先に書く、数字を入れる、よくある質問を記事内に置く。この4つだけでも引用のされやすさは変わります。弊社のコラムが毎回「先に結論を書きます」で始まり、末尾にFAQを置いているのはこの理由です。
手を入れる前と後を並べます。同じことを書いていても、引用されるのは右です。
| 引用されにくい書き方 | 引用されやすい書き方 |
|---|---|
| 見出し「弊社のサービスについて」 | 見出し「AI開発の費用はいくらかかるのか」(質問の形) |
| 「業務効率化が重要です。近年、多くの企業が…」と背景から入る | 「先に結論を書きます。初期330,000円からです」と答えから入る |
| 「大幅に短縮できます」 | 「書類作成の時間が約80%減りました」(数字と単位) |
| 本文の中に答えが埋もれている | 末尾にFAQとして、質問と答えの形で置いてある |
理由は単純で、AIは回答を作るとき、そのまま使える一文を探しているからです。文脈を読まないと意味が取れない文章は、切り取って使えないので選ばれません。逆に「初期330,000円からです」のような一文は、そのまま回答に埋め込めます。
02 会社の情報を整える
AIは「誰が書いているか」を見ます。会社名・所在地・事業内容・実績が、サイト内で一貫して書かれているか。書いている人が誰なのか分かるか。ここが曖昧だと、内容が良くても引用の候補から外れます。
意外に効くのが、サイトの外に同じ情報があることです。YouTube・note・各種の登録情報などで会社名と事業内容が一致していると、AI側で裏が取れます。前述のとおり、AIが引用する日本語の情報源はYouTube・Wikipedia・note・Instagramが上位です。自社サイトだけに置いておくより、拾われやすい場所にも同じ情報を置く方が有利です。
今日できることを具体的に挙げます。
| やること | 確認の仕方 |
|---|---|
| 社名の表記を揃える | 「株式会社○○」「○○株式会社」「○○」が混在していないか。サイト内・YouTube・noteで全て同じか |
| 所在地と連絡先を1か所に明記 | 会社概要ページに、番地まで書いてあるか |
| 書いている人を出す | 記事に著者名があるか。その人の経歴が分かるページがあるか |
| 事業内容の説明を統一 | サイトのトップとYouTubeのチャンネル説明で、事業の説明が食い違っていないか |
| Bing Webmaster Toolsに登録 | ChatGPTはBingの情報を土台にする。Search Consoleから設定を取り込めるので10分程度 |
地味ですが、ここは費用がかからないのに、やっていない会社が多い領域です。とくに最後のBing登録は、Googleにだけ登録して満足している会社がほとんどです。
03 技術面を整える
ページの内容を機械が読み取りやすい形にする作業です。構造化データ(ページの中身を機械向けに説明するデータ)を入れる、AI向けの案内ファイルであるllms.txtを置く、といったものが該当します。
ここで正直に書いておきたいことがあります。llms.txtは、いま置いても効果の裏付けがほとんどありません。
| 分かっていること(2026年8月時点) | 出典 |
|---|---|
| 137,000ドメインの調査で、llms.txtファイルの97%が2026年5月に一度もリクエストされていない。設置率も28%にとどまる | Ahrefsの調査 |
| Googleのジョン・ミューラー氏「llms.txtは、どのサイトを出すかをLLMが判別するのに使えない」。かつてのkeywordsメタタグと同じだと例えている | Google公式ポッドキャスト Search Off the Record |
| 「Googleのサイトにllms.txtがあるのは推奨の意味か」と問われ、明確に否定 | 同氏の発信 |
弊社は自社サイトにllms.txtを設置していますし、書き方と設置方法の記事で実物も公開しています。そのうえで書きます。置いて損はしませんが、これを主な施策として提案してくる会社には、根拠を確認してください。設置は10分で終わる作業であって、費用を取るほどのものではありません。
構造化データの方は、llms.txtよりは筋があります。ただしこちらもAI各社が引用の判断にどう使っているかは公表されていません。「入れておくと機械が読み取りやすくなる」という一般論の範囲で理解しておくのが正確です。
技術面をこう書くと後ろ向きに見えるかもしれませんが、逆です。技術面は安く早く終わるので、先に済ませて、残りの時間を次の04に使ってくださいという話です。
04 実績と一次情報を出す
4つの中で、実はこれが一番効きます。そして一番真似されにくい。
AIが引用したいのは「そこにしか書いていない情報」です。自社で実際に測った数字、実際にやってみた結果、実際に断った案件。どこにでも書いてある一般論は、AIがすでに知っているので引用する必要がありません。
では、一次情報とは何か。難しく考える必要はありません。すでに社内にあって、まだ外に出していないものです。
| 社内にあるもの | 記事にする形 | なぜ引用されるか |
|---|---|---|
| 見積書・料金表 | 実額を書く。「330,000円から」 | 金額はAIが最も探している情報。書いている会社が少ない |
| 作業時間の記録 | 前後の数字を出す。「60分が12分に」 | 比較できる数字は、そのまま回答に使える |
| 断った案件の理由 | 「月に数回の業務は開発費を回収できないので断っています」 | できないことを書く会社は少ない。差がつく |
| よく聞かれる質問と、その場での回答 | FAQにそのまま載せる | 質問と答えの形は、AIが最も切り取りやすい |
| 失敗して作り直した経験 | 何が原因で、次はどうしたか | 体験は他社が真似できない |
コツは数値・固有名詞・日付を必ず入れることです。「大幅に削減」では引用されませんが、「2026年8月時点で約80%削減」なら引用されます。AIがそのトピックを語るとき、参照せざるを得ない情報になるからです。
逆に言えば、技術面だけ整えても、中身が一般論なら引用されません。AIO対策を「構造化データを入れる作業」だと思っていると、ここで止まります。具体的な手順はAIに紹介される会社の作り方にまとめました。
効いているかを自分で測る方法
ここからが本題です。AIO対策の記事は山ほどありますが、効果の測り方まで書いてあるものはほとんどありません。費用相場は月5万円から100万円まで並んでいるのに、効いたかどうかの判定方法がない。これでは投資判断ができません。
測り方は2つあります。片方は設定不要で今日から見られます。もう片方は手作業ですが30分で終わります。この2つは測っているものが違うので、両方見てください。
| GA4で見る | 手で測る | |
|---|---|---|
| 分かること | AIの回答からクリックして来た人の数 | AIの回答に引用されたかどうか |
| 手間 | 設定不要。開くだけ | 月30分 |
| 弱点 | クリックされなければ0のまま。実数より少なく出る | 手作業。数値ではなく○× |
| いつ見るか | 毎月のアクセス確認のついでに | 月1回、決めた日に |
先にGA4を開く。設定は要らない
意外に知られていませんが、Googleアナリティクス(GA4)は2026年5月13日から、生成AIからの流入を自動で分類するようになりました。「AI Assistant」という標準のチャネルが追加され、ChatGPT・Gemini・Copilot・Grokなどからの訪問がここにまとまります。
設定は不要です。レポートの集客(トラフィック獲得)を開いて、チャネルの一覧に「AI Assistant」があるかを見るだけです。ゼロなら、まだAI経由の訪問が発生していません。
ただし、この数字は必ず実際より少なく出ます。理由は2つあります。
| 制約 | 何が起きるか | どう扱うか |
|---|---|---|
| 2026年5月13日より前は分類されない | それ以前のAI経由の訪問は「Referral」などに残ったまま。遡って再分類されない | 比較は5月14日以降どうしで行う |
| 参照元が落ちることがある | 一部の訪問は「直接(direct)」に混ざる | 下限値として見る。「最低でもこれだけは来ている」と読む |
| 引用されてもクリックされなければ0 | AIが回答文で自社を紹介しても、その人がリンクを踏まなければ記録されない | 次章の手作業で補う |
3つ目が本質的な問題です。AIO対策の狙いは、そもそもクリックされなくても回答文に自社が出ることでした。GA4はクリックした人しか数えられないので、成果の一部しか見えません。だから次の手作業が要ります。
とはいえ、まずGA4を開いてください。設定なしで今日の数字が分かるのはここだけです。
GA4で見えない分を、手で測る
ここからが手作業です。引用されたかどうかを直接確かめます。公式のツールは存在しないので自分で聞きに行きますが、30分で終わります。

01 測る質問を10個決める
お客様が実際にAIへ聞きそうな質問を10個書き出します。検索キーワードではなく、話し言葉の質問文で書くのがコツです。
| × 検索キーワードのまま | ○ AIに聞く形 |
|---|---|
| AI開発 依頼 中小企業 | 中小企業がAI開発を依頼するとき、費用はどのくらいかかりますか |
| 補助金 システム開発 | システム開発に使える補助金にはどんなものがありますか |
| AI 業務効率化 事例 | 社員10人の会社でもAIで業務効率化できますか |
10個の内訳は、自社の主力サービスから5個、よく聞かれる質問から3個、地域や業種を絞った質問から2個。一度決めたら変えないでください。毎月同じ質問で測るから変化が見えます。
02 4つのAIに、同じ質問を投げる
ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4つで、同じ10問を試します。それぞれ回答の作り方が違うので、1つだけで判断すると読み違えます。
2つ注意点があります。1つはログアウトするか、履歴を参照しない状態で聞くこと。自分のアカウントで聞くと、過去のやり取りが影響して自社が出やすくなります。もう1つは、検索機能を使う設定にしておくこと。Web検索をしない設定だと、そもそも引用が発生しません。
03 記録するのは3つだけ
| 記録すること | 書き方 | なぜ見るのか |
|---|---|---|
| 出たか | ○ / × | 一番大事な指標。まずここがゼロから1になるか |
| どう出たか | 回答文の中/出典リンクのみ/両方 | 回答文に名前が出る方が価値が高い |
| 何を引用されたか | ページ名か、引用された一文 | どの記事が効いているかが分かる。次に書くものが決まる |
3つ目が一番使えます。引用された一文をメモしておくと、AIが何を拾うのかの傾向が見えてきます。弊社の場合、引用されるのは決まって数字が入った一文でした。
04 月1回。今日の数字が基準値になる
頻度は月1回で十分です。そして大事なのは、対策を始める前に一度測っておくことです。最初の記録が基準値になります。これがないと、半年後に「増えた気がする」で終わります。
そのまま使える記録表を置いておきます。表計算ソフトに写して使ってください。
AI引用チェック記録表 測定日: 2026-__-__ 測定者: ______ 条件: ログアウト状態/Web検索あり No 質問文 ChatGPT Gemini Claude Perplexity 1 中小企業がAI開発を依頼するとき費用は ○ 回答文 × ○ 出典 × 2 システム開発に使える補助金は × × × ○ 両方 3 ... 10 ... 出現数の合計: __ / 40 引用された一文(あれば書き写す) - ChatGPT Q1: 「初期330,000円からが目安」 - Perplexity Q2: 「登録ツール限定でオーダーメイドは対象外」 気づいたこと - 競合で名前が出た会社: ______ - 自社が出なかった質問の傾向: ______ 次にやること(1つだけ決める) - ______
最後の「次にやること」を1つだけ決めるのが肝心です。出なかった質問が5つあっても、一度に全部は動かせません。一番売上に近い1問を選んで、その質問に正面から答える記事を1本書く。これが一番早い改善です。
弊社が自社サイトでやっていること
他社にすすめる以上、自社で何をしているかも書いておきます。できていないことも並べます。
| 打ち手 | 弊社の状態 | 手応え |
|---|---|---|
| 記事の書き方 | 全記事で結論を先に書き、数字を入れ、末尾にFAQを置く。コラムは平日毎日1本 | 「ChatGPTで御社を見つけました」という問い合わせが届くようになった |
| 会社情報の一貫性 | 社名・所在地・事業内容をサイト内で統一。YouTube・noteでも同じ表記に | 効果の切り分けは未検証 |
| 構造化データ | トップとサービスページに組織・サービス・FAQの情報を機械向けに記述。コラムは全記事にFAQを機械向けにも用意 | 入れた方が良いという一般論の範囲。断定はできない |
| llms.txt | 設置済み・実物を公開 | 前述のとおり、効果の裏付けは乏しい。置いてあるだけ |
| 一次情報 | 開発費330,000円〜などの実額、自社で測った削減率、断った案件の理由まで書く | 引用されるのは決まって数字が入った一文。ここが一番効いている実感 |
| 効果測定 | まだ基準値を取っていない。この記事を書いた流れで、今月から始める | — |
| Bing Webmaster Tools | 未登録。ChatGPTの検索はBing側の情報を使う場面があるため、登録は必要と判断 | — |
下の2行が、いまの弊社の宿題です。測っていないのに効果を語るのは、この記事で否定した「必ず引用されます」と同じになってしまうので、正直に書いておきます。基準値が取れたら、この記事に数字を追記します。
もう1つ、費用をかけていない点も書いておきます。ここまでの作業で外部に払った費用はゼロです。記事の書き方を変えることと、会社情報を揃えることと、測ることは、お金ではなく手間の問題です。
よくある勘違い3つ
01 技術的な設定を入れれば引用される
入れた方がいいのは確かですが、それだけでは足りません。各社とも、構造化データを引用の判断にどう使っているかを公表していません。効果の確からしさは「中」程度と考えてください。llms.txtに至っては、前述のとおり97%が読まれていないという調査があります。
関連して、FAQを構造化データで入れると検索結果に質問が並んで表示される、という話がありますが、これはGoogleが2023年8月に一般サイト向けに廃止しています。いま入れる目的は見た目ではなく、AIに拾わせるためです。ここを混同した提案を受けたら、少し警戒してください。
02 記事を大量に出せば引用される
本数は関係ありません。Googleもページ数の多さ自体は評価に影響しないと明言しています。むしろ中身の薄いページが増えると、サイト全体の評価が下がって良い記事まで引っ張られます。
AIが引用するのは「そこにしか書いていない一文」があるページです。10本の一般論より、1本の実測値です。
03 やれば必ず引用される
保証はできません。AI各社は引用元の選び方を公開しておらず、仕様も頻繁に変わります。「必ず引用されます」「AI検索1位を保証します」と言う会社があれば、根拠を聞いてください。順位という概念自体が曖昧な領域です。
弊社も同じで、確実に効くとは言いません。だから前章の測り方を先に渡しています。効いたかどうかは、こちらの言葉ではなく数字で確認してください。
費用の考え方。相場は判断材料になっていない
調べると分かりますが、AIO対策の費用は初期30〜80万円、月額5〜100万円という具合に、桁が違うものが並んでいます。これは相場が形成されていないということです。
金額を比べる前に、自社でできる範囲を知っておいてください。
| やること | 自社でできるか | 補足 |
|---|---|---|
| 記事の書き方を変える | できる | 結論を先に、数字を入れる、FAQを置く。今日から変えられる |
| 会社情報を整える | できる | サイト内の表記統一と、外部サービスとの一致 |
| 効果を測る | できる | 前章のとおり。月30分 |
| 技術面(構造化データ等) | 人による | WordPressなら設定で入る部分もある。踏み込むと開発の領域 |
| 一次情報を作り続ける | できるが続かない | ここが本当の課題。外注しても中身は自社にしかない |
この表を見て分かるとおり、上3つは自社でできます。まずここをやって、前章の測り方で基準値を取る。それでも動かないときに、初めて外注を検討してください。
弊社の場合を書いておきます。AIO対策単体の初期費用はいただいていません。月額の顧問(AI活用の相談窓口)の中に、AIOの継続的な改善を含める形にしています。
理由は2つあります。1つは、AIOは一度作って終わるものではないからです。AI側の仕様が変わるので、測って直し続ける前提でないと意味がありません。初期費用を取って納品する形は、この性質に合いません。
もう1つは、AIOだけを切り出しても効かないからです。前述のとおり一番効くのは一次情報で、それは業務の中から出てきます。業務効率化やシステム開発の相談を受けている中で「その数字は記事にした方がいい」と拾う方が、AIO単体の施策より効きます。だから分けずに、まとめて相談を受ける形にしています。
まとめ。まず今日の数字を取る
AIO・LLMO・GEO・AEOと呼び方は割れていますが、やることは同じです。AIの回答に自社を引用させる。用語の違いで悩む必要はありません。
SEOをやめる話でもありません。SEOの上にAIOを足す。土台は共通です。
打ち手は4つ。記事の書き方、会社情報、技術面、そして一次情報。一番効くのは4つ目で、一番真似されにくいのも4つ目です。技術面だけ整えても、中身が一般論なら引用されません。
そして、始める前に測ってください。まずGA4を開いて「AI Assistant」チャネルを見る。設定は要りません。そのうえで、質問を10個決めて4つのAIに投げ、3つを記録する。30分で終わります。今日取った数字が基準値になります。これがないと、半年後に効いたかどうかを判断できません。
自社が今どう見られているかを一緒に確認したい場合は、無料のAI業務診断(オンライン30分)でお手伝いします。実際にその場で何問か投げて、出るか出ないかを見るところから始めます。
